真冬のサーファー

ユーミンは、３題話と
カメラワークの天才だというのが私の持論だ。
その象徴だといえる曲が“真冬のサーファー”だ。

歌い出し、女の子が真冬にサーフィンをする一団を見て
カラスのようだと描写する。
なかなか的をえた比喩だね！と思った瞬間、
一番ヘタなヤツを見つけて願掛けをすることで、内容が一変する。
冬と、サーフィンと、前向きに生きようとする彼女の
３つのお題話がつながり、
望遠のカメラが一気に砂浜の焚き火まで寄ってゆく絵が浮かぶ。

先日、ＮＨＫｈで録画した『波の数だけ抱きしめて』を懐かしく視聴。
そのエンディング曲が『真冬のサーフィー』だ。
ピチピチの松下由樹に時の流れを感じつつ、
エンドロールの＜時代考証　泉麻人＞に、ちょっと笑った。

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